VMware Workstation Pro

VMware Workstation ProWindows 版

VMware Workstation Proは、1台のPCで複数のOSを仮想マシンとして動かせる無料のデスクトップ仮想化ソフトです。

バージョン: 26H1u1
編集部評価 3/5

概要一覧

開発元Broadcom (VMware)
バージョン26H1u1
ライセンスFreeware
対応 OSWindows, Linux
表示言語英語, 日本語, フランス語
ファイルサイズ開発元の記載なし
広告・同梱ソフトなし
最終更新2026-11-05

概要

VMware Workstation Proは、旧VMwareのBroadcomが提供するデスクトップ仮想化ソフトです。ソフトウェアで再現したコンピューターである仮想マシンを作り、Windows、Linuxなどの複数のOSを再起動せずに1台のPCで同時に動かせます。長く有料製品でしたが、2024年11月から商用、教育、個人のいずれの用途でも無料になり、ライセンスキーも不要です。仮想マシンを動かす物理マシン(ホスト)として対応するのは、64ビット版のWindowsとLinuxです。

普段使いの環境に手を加えずにOSやソフトを試したい開発者、サーバーやネットワークの構築を練習したいIT管理者、古いソフトを隔離した環境に残しておきたい人に向いています。インターフェースは英語、フランス語、日本語、スペイン語に対応しています。一方でインストーラーは、Broadcomサポートポータルで無料アカウントを登録してサインインしないと入手できません。たまに仮想マシンを1台使う程度なら、登録の要らないソフトのほうが手軽でしょう。

主な機能

スナップショット

仮想マシンの現在の状態をスナップショットとして保存し、いつでもその時点に戻せます。危険な設定変更やソフトのテストの前に撮っておけば、問題が起きてもすぐに復旧できます。

フルクローンとリンククローン

フルクローンは仮想マシンを丸ごと複製し、リンククローンは元のディスクを共有して容量を節約します。同じテスト環境を、インストールを繰り返さずに何台も用意できます。

仮想ネットワーク

ブリッジ、NAT、ホストオンリーのネットワークを使え、仮想ネットワークエディターでサブネットやDHCPを設定できます。複数の仮想マシンをつないで、クライアントとサーバーの構成を1台のPCで再現できます。

暗号化とvTPM

仮想マシンを暗号化してファイルの中身を守れるほか、仮想TPMとセキュアブートに対応しているためWindows 11をゲストOSとして動かせます。26H1u1では、セキュアブートのプラットフォームキー(PK)を自動で修復する機能が加わりました。

Hyper-Vとの共存

WindowsでHyper-Vや仮想化ベースのセキュリティ(VBS)が有効な場合はWindows Hypervisor Platformの上で、無効な場合はVMware独自のハイパーバイザーで仮想マシンを動かします。そのため、WSL2やDocker Desktopを使っているPCでも併用できます。

ESXiへのリモート接続

VMware ESXiサーバーに接続し、その仮想マシンの電源のオンとオフなど基本的な操作を行えます。26H1からは、ARMベースのESXiホストにも対応しています。

評価

機能

スナップショット、リンククローン、細かな仮想ネットワーク、暗号化、vTPMを備え、無料の仮想化ソフトの中でも機能の幅は屈指です。26H1からWindows版は64ビットのアプリケーションになり、Ubuntu 26.04 LTSなど最近のゲストOSにも対応しています。

使いやすさ

新規仮想マシン作成ウィザードがISOイメージのOSを自動で判別して適切な設定を入れてくれるので、最初の仮想マシンも迷わず作れます。インターフェースは日本語で使えます。ただしダウンロード前に必要なBroadcomサポートポータルの登録とログインは、初めての人には大きな手間です。

安定性・安全性

広告や同梱ソフトはなく、BroadcomはVMwareセキュリティアドバイザリ(VMSA)で脆弱性の修正を公表しています。2026年9月3日公開の26H1u1では、CVE-2026-59346とCVE-2026-59347が修正されました。ハイパーバイザーの欠陥は深刻になりやすいため、更新は早めに適用するのが賢明です。

長所・短所

長所

  • 商用利用も無料で、ライセンスキー不要
  • スナップショットとリンククローンでテスト環境を簡単に用意
  • 仮想ネットワークエディターで細かくネットワークを設定
  • vTPM対応でWindows 11をゲストに使える
  • Hyper-VやWSL2と併用できる

短所

  • ダウンロードにBroadcomのアカウントとログインが必要
  • インターフェースは英語、フランス語、日本語、スペイン語のみ
  • インストールに約2.5GB、メモリは4GB以上を推奨

代替ソフト

  • VirtualBox — Oracleのオープンソースの仮想化ソフトで、アカウントなしでダウンロードでき、macOSのホストにも対応します。
  • Hyper-V — Windows ProとEnterpriseに組み込まれた仮想化機能で、インストールは不要ですがHomeエディションでは使えません。

動作環境

対応 OSWindows, Linux
必要環境Windows 10 (20H1 or later) / 11 (64-bit), 64-bit CPU from 2011 or later, 2GB RAM (4GB recommended)

よくある質問

VMware Workstation Proは無料ですか?

無料です。2024年11月から、VMware Workstation Proは商用、教育、個人のいずれの用途でも無料になり、ライセンスキーも必要ありません。

VMware Workstation Proはどこからダウンロードできますか?

Broadcomサポートポータルからダウンロードできます。無料のアカウントを作成してサインインすると、Windows版またはLinux版のインストーラーを入手できます。

Hyper-Vを有効にしたままVMware Workstation Proを使えますか?

使えます。Hyper-Vや仮想化ベースのセキュリティが有効な場合はWindows Hypervisor Platformの上で仮想マシンを動かし、その場合はWindows 10 20H1(ビルド19041.264)以降が必要です。

VMware Workstation ProはMacで使えますか?

使えません。Workstation ProはWindowsとLinuxのホスト向けで、Macでは同じBroadcomのVMware Fusionが同じ役割を担います。

VMware Workstation Proの動作環境は?

2011年以降に発売された64ビットのx86 CPU、2GB以上のメモリ(4GB以上を推奨)、約2.5GBのディスク容量が必要です。64ビットのゲストOSを動かすには、BIOSでIntel VT-xまたはAMD-Vを有効にしておく必要があります。

総評

VMware Workstation Proは、スナップショットや仮想ネットワークを使いこなす開発者やIT管理者に適したソフトで、今では業務で使っても費用はかかりません。機能は優れていますが、ダウンロードに必要なBroadcomのアカウント、限られたインターフェース言語、高めの動作要件から、編集部評価は5点中3点としました。

編集部評価 3/5