SmartSniff

SmartSniffWindows 版

SmartSniffは、TCP/IPの通信をキャプチャし、クライアントとサーバーの会話ごとに表示するNirSoftの無料パケットキャプチャソフトです。

バージョン: 2.30
編集部評価 5/5

概要一覧

開発元NirSoft (Nir Sofer)
バージョン2.30
ライセンスFreeware
対応 OSWindows
表示言語英語, 韓国語, 日本語, ドイツ語, フランス語
ファイルサイズ129.7 KB
広告・同梱ソフトなし
最終更新2026-11-05

概要

SmartSniffは、イスラエルの開発者Nir Sofer氏のフリーソフトブランドNirSoftが提供する、無料のパケットキャプチャソフトです。ネットワークアダプターを通るTCP/IPのパケットを取り込み、クライアントとサーバーの間の会話(TCP/IPストリーム)ごとにまとめるため、どのプログラムがどのサーバーと何をやり取りしているかをすぐに把握できます。HTTP、SMTP、POP3、FTPのようなテキスト系のプロトコルはAsciiモードで、DNSのようなテキスト以外のプロトコルは16進ダンプで表示されます。

自作ソフトがネットワークに何を送っているか確かめたい開発者、接続の不具合を調べる管理者、パケットの仕組みを学びたい人に向いています。実行ファイル1つでインストールなしに動き、Raw Socketsの方式ならキャプチャ用ドライバーがなくても取り込みを始められます。一方でプロトコルを階層ごとに解析する機能はないため、詳しい分析にはWiresharkのような専用ツールが必要です。インターフェースは標準では英語です。

主な機能

3つのキャプチャ方式

ドライバー不要のRaw Sockets、WinPcapまたはNpcapのキャプチャドライバー、Microsoft Network Monitorのドライバーの3方式で取り込めます。Raw Socketsはすぐ使える反面、送信側のUDPやICMPのパケットを取りこぼすなどの制約があり、公式ページはドライバー方式を勧めています。2.26からは、Npcapがインストールされていれば自動で読み込みます。

会話単位の表示

上のペインに接続の一覧、下のペインに選んだ接続のデータが表示されます。F2〜F4で自動、Ascii、16進ダンプの表示を切り替えられ、URL Listモード(Ctrl+F4)ではHTTP通信に含まれるURLだけを一覧にします。

キャプチャと表示のフィルター

キャプチャフィルターは取り込み時に不要な通信を除き、表示フィルターは取り込み済みのデータから項目を隠します。フィルターはinclude:remote:tcp:80のように、含めるか除くか、ローカルかリモートか、プロトコル、IPやポートの範囲を組み合わせる簡潔な書式で指定します。

プロセスと位置の情報

キャプチャ中に、接続ごとのプロセス名とユーザー名を記録できます。2.30ではip-location-dbのファイルに対応し、国や都市のCSVをプログラムのフォルダに置くと、リモートIPアドレスの国と都市が表示されます。

書き出しとコマンドライン

接続の一覧はテキスト、HTML、XML、CSVで保存するかExcelに貼り付けられ、TCP/IPストリームはテキスト、HTML、生データのファイルとして書き出せます。/StartCaptureや/LoadConfigなどのコマンドラインオプションで、キャプチャを自動で始めることもできます。

評価

機能

会話単位のまとめ表示、フィルター、URL Listモード、プロセス情報がそろい、通信を手早く確かめる用途には十分です。プロトコルごとの解析や統計の機能はないため、本格的な解析ツールの代わりにはなりません。

使いやすさ

キャプチャ方式とアダプターを選んで開始を押すだけなので、使い始めるのは簡単です。インターフェースは標準では英語で、日本語で使うには利用者が作成した言語ファイルをプログラムのフォルダに置きます。

安定性・安全性

インストーラーのないポータブルソフトで、プログラム自体に広告や同梱ソフトはありません。NirSoftの公式FAQは一部のウイルス対策ソフトが同社のツールを誤検知することに触れており、ダウンロードページにはWeb広告が多いため、本物のダウンロードリンクを選ぶよう注意が必要です。

長所・短所

長所

  • 軽量なポータブル版でインストール不要
  • Raw Socketsならドライバーなしで取り込める
  • TCP/IPの会話が見やすい
  • キャプチャと表示のフィルター、URL Listモード
  • プロセスと国の情報を表示

短所

  • Raw Sockets方式では一部のパケットを取りこぼす
  • プロトコルの詳しい解析機能はない
  • 翻訳は利用者作成の言語ファイル頼み
  • ダウンロードページにWeb広告が多い

代替ソフト

  • Wireshark — 数千のプロトコルを階層ごとに解析できるオープンソースのツールで、詳しい分析に最適ですが習得に時間がかかります。
  • CurrPorts — 同じNirSoftの無料ツールで、パケットの中身ではなく、開いているTCP/UDPポートとそれを使うプロセスを一覧表示します。

動作環境

対応 OSWindows
必要環境Windows 98 – Windows 8 officially; works on Windows 10/11 with Npcap

よくある質問

SmartSniffは無料ですか?

無料です。SmartSniffはフリーソフトで、ファイルを改変せず料金を取らない限り、自由に配布することもできます。

SmartSniffはWindows 10や11で使えますか?

使えます。キャプチャドライバーのNpcapがインストールされていれば自動で読み込み、ドライバーがなくてもRaw Sockets方式で使えますが、一部のパケットを取りこぼすことがあります。

SmartSniffで送信側の通信しかキャプチャできないのはなぜですか?

Raw Sockets方式では、Windowsファイアウォールが受信側の通信の取り込みを妨げます。キャプチャ開始時にSmartSniffをファイアウォールの許可リストに追加するオプションを有効にするか、Npcapのドライバー方式に切り替えてください。

SmartSniffは日本語で使えますか?

利用者が作成した日本語の言語ファイルを使えば日本語で表示できます。標準のインターフェースは英語で、言語ファイルはプログラムのフォルダに置いて使います。

SmartSniffとWiresharkの違いは何ですか?

SmartSniffはパケットを接続ごとの会話にまとめて手早く確認するためのツールで、Wiresharkはすべてのパケットをプロトコルの階層ごとに詳しく解析します。すぐに確かめたいならSmartSniff、深く分析したいならWiresharkが向いています。

総評

SmartSniffは、何もインストールせずにすぐネットワークの通信を確かめたい開発者や管理者に勧められる無料ソフトです。軽量なポータブル設計、読みやすい会話表示、実用的なフィルターを評価し、編集部評価は5点中5点としました。

編集部評価 5/5