PeaZip

PeaZipWindows 版

PeaZipは、200種類以上のアーカイブ形式を解凍でき、7ZやZIP、TARなどで圧縮もできる無料のオープンソースソフトです。

バージョン: 11.4.0
編集部評価 5/5

概要一覧

開発元Giorgio Tani
バージョン11.4.0
ライセンスOpen source (LGPL-3.0)
対応 OSWindows, macOS, Linux
表示言語英語, 韓国語, 日本語, ドイツ語, フランス語
ファイルサイズ10.9 MB
広告・同梱ソフトなし
最終更新2026-11-05

概要

PeaZipは、イタリアのプログラマーGiorgio Tani氏が開発し、LGPLv3ライセンスで公開している無料・オープンソースの圧縮・解凍ソフトです。11.4.0(2026年10月)の時点で243種類の拡張子をアーカイブとして認識し、7Z、ZIP、RAR、TAR、ISOといった一般的な形式は追加のプラグインなしで開けます。圧縮と解凍に加えて、暗号化、ハッシュ値の確認、重複ファイルの検索、完全削除などのファイル操作ツールを1つの画面にまとめています。

広告のない解凍ソフトを探している人や、自宅と職場のPCでライセンスを気にせず使える1本がほしい人に向いています。Windowsのほか、macOS、Linux、BSD向けのパッケージと、インストール不要のポータブル版も用意されています。一方でRAR形式の圧縮はできず(別途WinRARのインストールが必要)、メニューと設定項目が多いため、ときどき解凍するだけの人には画面がにぎやかに感じられるかもしれません。

主な機能

200以上の形式

7Z、ZIP、RAR、RAR5、TAR、GZ、ISO、CABなど243種類の拡張子を開いて解凍できます。圧縮は7Z、ZIP、TAR、GZ、BZ2、WIM、Zstandard、Brotli、独自のPEA形式に対応しています。11.4.0には7z 26.04とPea 1.34のバックエンドが同梱されています。

暗号化と二要素認証

アーカイブはAES、Twofish、Serpentで暗号化できます。オプションの二要素認証では、パスワードにキーファイルを組み合わせるため、パスワードが漏れただけではアーカイブを開けません。よく使うパスワードは、暗号化されたパスワードマネージャーに保存できます。

完全削除

機密ファイルを、復元ソフトでも元に戻しにくい方法で削除できます。データを圧縮・暗号化したあと、元のファイルを完全削除するといった使い方と相性がよい機能です。

ファイル管理ツール

チェックサム(ファイルが変わっていないことを確かめるハッシュ値)の計算、重複ファイルの検索、アーカイブ形式の変換、アーカイブ内の検索ができます。11.4.0ではファイルブラウザの自動更新が改善され、Ctrl+PでWindowsのショートカット(.lnk)のリンク先フォルダを開けるようになりました。

コマンドライン出力

画面で設定した圧縮や解凍の作業を、コマンドラインのスクリプトとして書き出せます。同じ作業をバッチファイルで繰り返したり、自動化したりするのに便利です。

テーマとポータブル版

ダークモードを含む複数のテーマを選べ、表示言語は「Options > Localization」で切り替えます。ポータブル版はインストールもアンインストールも不要で、USBメモリやネットワーク上の場所から直接起動できます。

評価

機能

幅広い形式への対応に加え、暗号化、キーファイル認証、完全削除、ハッシュ計算までそろい、無料の圧縮・解凍ソフトの中でも機能の幅は屈指です。目立つ不足はRAR形式で圧縮できないことくらいです。

使いやすさ

エクスプローラーに似たファイルブラウザで、ドラッグ&ドロップによる圧縮と解凍ができ、インターフェースは日本語を含む多くの言語に対応しています。ただツールと設定が多いぶん、機能を絞った解凍ソフトより慣れるまでに少し時間がかかります。

安定性・安全性

公式パッケージには広告や有害なソフトが含まれず、開発者はソフトもWebサイトも利用者のデータを収集しないと明言しています。実行ファイルにデジタル署名はなく、代わりにSHA256ハッシュが公開されています。peazip.comのような無関係のサイトは避け、GitHubかSourceForgeからのみ入手するよう案内されています。

長所・短所

長所

  • 243種類のアーカイブ拡張子を開ける
  • 広告も同梱ソフトもないオープンソース(LGPLv3)
  • キーファイルによる二要素認証とパスワード管理
  • Windows、macOS、Linux、ポータブル版を用意
  • 作業をコマンドラインのスクリプトに書き出せる

短所

  • RAR形式で圧縮できない(WinRARが必要)
  • 設定項目が多く、画面がにぎやか
  • 実行ファイルにデジタル署名がない
  • 偽のダウンロードサイトに注意が必要

代替ソフト

  • 7-Zip — 7Z形式を生んだオープンソースの圧縮ソフトで、画面はより簡素で軽い反面、付属ツールは少なめです。
  • Bandizip — すっきりした画面が特長の圧縮・解凍ソフトですが、一部の機能は有料版でのみ使えます。
  • NanaZip — 7-Zipから派生したオープンソースのソフトで、Windows 11の右クリックメニューへの統合とモダンな画面が加わっています。

動作環境

対応 OSWindows, macOS, Linux
必要環境開発元の記載なし

よくある質問

PeaZipは商用でも無料で使えますか?

使えます。PeaZipはLGPLv3ライセンスのオープンソースソフトで、個人でも企業でも費用はかかりません。

PeaZipでRARファイルを作れますか?

作れません。RARとRAR5の解凍は標準でできますが、公式ドキュメントによるとRAR形式での圧縮にはWinRARのインストールが必要です。

PeaZipは安全ですか?

公式のGitHubまたはSourceForgeのページから入手したパッケージには、広告もマルウェアも含まれません。開発者はpeazip.comなど無関係のサイトの配布物を使わないよう注意を促し、公開されたSHA256ハッシュでの照合を勧めています。

PeaZipは日本語で使えますか?

使えます。インターフェースは日本語を含む多くの言語に対応しており、「Options > Localization」から表示言語を変更できます。

PeaZipにポータブル版はありますか?

あります。Windows向けのポータブル版ZIPパッケージはインストールせずに起動でき、USBメモリやネットワークフォルダからも使えます。

総評

PeaZipは、広告のない圧縮・解凍ソフトで暗号化や日常のファイル管理もこなしたい人に適した無料ソフトです。幅広い形式への対応、商用利用も認めるオープンソースのライセンス、複数OSへの対応を評価し、編集部評価は5点中5点としました。

編集部評価 5/5