HxD

HxDWindows 版

HxDは、ファイル、ディスク、実行中のプロセスのメモリの生のバイトを表示・編集できる、Windows向けの無料バイナリエディタです。

バージョン: 2.5.0.0
編集部評価 5/5

概要一覧

開発元Maël Hörz (mh-nexus)
バージョン2.5.0.0
ライセンスFreeware
対応 OSWindows
表示言語英語, 韓国語, 日本語, ドイツ語, フランス語
ファイルサイズ3.2 MB
広告・同梱ソフトなし
最終更新2026-11-05

概要

HxDは、Maël Hörz氏(mh-nexus)が開発するWindows向けの無料バイナリエディタ(16進エディタ)です。16進エディタとは、ファイルを構成するバイトを16進数で表示し、直接書き換えられるソフトのことで、通常のソフトでは開けないバイナリファイルの調査や修正に使います。HxDはファイルだけでなく、ハードディスクやUSBメモリなどの記憶装置、実行中のプロセスのメモリ(RAM)も同じ画面で編集できます。最大8EBのファイルを、サイズに関係なく即座に開けます。

ゲームのセーブデータやファームウェアを調べる人、壊れたファイルのヘッダーを確認したい人、バイナリデータを検証する開発者に向いています。日本語を含む18言語の版とポータブル版があり、導入しやすいのも利点です。一方で、2021年2月の2.5.0.0以降は新しい版が出ておらず、ファイル形式を自動で解析する構造テンプレートもないため、本格的なフォーマット解析には別のツールが必要になることがあります。

主な機能

巨大ファイルの編集

最大8EBのファイルを、大きさに関係なく即座に開けます。変更したバイトは強調表示されるため変更箇所がすぐ分かり、元に戻す操作は無制限です。

ディスクの直接編集

ハードディスク、USBフラッシュメモリ、フロッピー、CDのセクタを直接読み書きできます。管理者権限が必要で、Windows Vista以降は書き込む前にディスクをマウント解除しなければならず、起動中のシステムドライブには書き込めません。

メモリ(RAM)編集

実行中のプロセスを選ぶと、そのメモリをファイルと同じように開いて編集できます。メモリ領域は折りたためるセクションとして表示され、アクセスできない領域は初期設定で非表示になります。

検索と置換

テキスト(Unicodeを含む)、16進値、整数、浮動小数点数で検索・置換できます。検索方向は前方、後方、先頭からファイル全体を選べます。

チェックサムとデータインスペクタ

CRC、MD5、SHA-1、SHA-512などのチェックサムやダイジェストを計算でき、バージョン2.5ではビット幅とエンディアンを指定できる独自チェックサム生成機能が加わりました。データインスペクタは、カーソル位置のバイトを整数や浮動小数点数などのデータ型として解釈して表示します。

エクスポートとファイルツール

選択範囲をC、C#、Java、Pascal、VB.NETのソースコード、HTML、RTF、TeXの文書、Intel HEXやMotorola Sレコード形式で出力できます。ファイルの分割と結合、安全なファイル抹消、バイト分布の統計機能も備えています。

評価

機能

ファイル、ディスク、メモリの編集、柔軟な検索、チェックサム、ソースコード出力と、無料のバイナリエディタとしては異例なほど機能がそろっています。ファイル比較が簡易なことと構造テンプレートがないことが主な不足点です。

使いやすさ

ファイルはドラッグで開け、タブで並べて表示できます。日本語版は別のダウンロードとして用意されています。ただし16進編集そのものにバイトの理解が必要なため、ディスクやメモリの編集は仕組みを理解してから使うのが安全です。

安定性・安全性

広告や同梱ソフトはなく、個人でも商用でも無料で使えます。2021年2月以降は更新がなく、公式の動作環境はWindows 10までの記載にとどまります。またディスクに不用意に書き込むとデータを失うおそれがあります。

長所・短所

長所

  • 巨大なファイルも即座に開ける
  • ファイル・ディスク・RAMを1本で編集
  • チェックサム、コード出力、統計など多機能
  • 日本語を含む18言語版とポータブル版
  • 個人でも商用でも無料

短所

  • 2021年2月の2.5.0.0以降は新しい版がない
  • 公式の動作環境にWindows 11の記載がない
  • ファイル比較が簡易で構造テンプレートがない
  • Windows専用でmacOS版やLinux版はない

代替ソフト

  • ImHex — Windows、macOS、Linuxで動くオープンソースの16進エディタで、パターン言語でファイル構造を解析し、色分けして表示します。
  • 010 Editor — バイナリテンプレートとスクリプトでファイル形式を自動解析できる有料の16進エディタで、より高度な解析ツールを備えています。

動作環境

対応 OSWindows
必要環境Windows XP / Vista / 7 / 8 / 10

よくある質問

HxDは商用利用できますか?

はい、HxDは個人でも商用でも無料で使えます。禁止されているのは、HxD自体を販売することだけです。

HxDの日本語版はありますか?

はい、あります。公式ダウンロードページで、日本語を含む18言語の版をインストール版とポータブル版でそれぞれ配布しています。

HxDはインストールせずに使えますか?

はい、使えます。バージョン2.3からインストール版とポータブル版が別々に用意されているので、ポータブル版を選べば済みます。

HxDはWindows 11で使えますか?

公式の動作環境にWindows 11は記載されていません。開発者はWindows XPからWindows 10までを対応OSとしており、64ビット版はバージョン2.0から提供されています。

HxDでハードディスクを直接編集できますか?

はい、管理者権限があれば編集できます。Windows Vista以降は書き込む前に対象のディスクをマウント解除する必要があり、起動中のWindowsが入ったシステムドライブには書き込めません。

総評

HxDは、バイナリファイルやディスクの中身を調べたり修正したりする必要がある人に迷わず勧められる無料のバイナリエディタです。巨大ファイルを即座に開ける速さ、ファイル・ディスク・メモリにわたる編集範囲、商用でも無料のライセンスを評価して編集部評価は5点満点中5点としましたが、2021年以降更新がない点は承知のうえで使ってください。

編集部評価 5/5